セカンドライフの過ごし方

「団塊夫婦」のこれからの家は?!

最近あちらこちらでこの話題が多くなってきました。

昭和20、21、22年に生まれ、さらにその連れ合いを含めると年代は広がり、なるほど“塊”と呼ぶべきこの世帯数は多いのです。

その多くの団塊の世帯が子育てを終え、さらに定年退職を迎えているのです。

この朝日コム「住まい」の2月13日のニュースで、空調機メーカーのダイキン工業(大阪市)が首都圏と関西圏の団塊世代の「熟

年夫婦」と団塊ジュニア世代の「新米夫婦」を対象に、「空気の感じ方」をテーマとした調査を行った、と言う興味深い記事を紹介します。
題して『「熟年夫婦」の約4割が共有時間の増加に「憂鬱(ゆううつ)」と回答』。

いわく、夫婦の共有時間が増加することについて「熟年夫婦」の38.5%が「憂鬱」と回答した。

同調査はウェブを通じて行われ、対象は54歳から64歳で結婚歴20年以上の男女200人と26歳から33歳で結婚歴3年未満の男女200人。

夫婦だけで過ごす時間については、「熟年」は「増えている」が59%で、「新米」は「減っている」が36.5%となった。

エアコンの温度調節の決定権は、「新米」「熟年」ともに「妻」が過半数を占め、温度調節でもめたことは「ほとんどない」がいずれも多く占めた。

もめた場合の対処法は「妥協する」が最も多かった。という。

熟年夫婦の6割近くが一緒に過ごす時間が増えたと言い、その4割近くが一緒に居る時間が増えるのを“憂鬱”と答えていると言

うのは、なるほどと言う感じで寂しい限りだが、これをやっかめば、夫と妻のどちらがそう思っているのかを知りたいところだ

し、エアコンの温度調節については「もめたことがない」という夫婦が多いと言うのはいささか疑問も感じるのです。

なぜなら、わが家に限って言えば、暖房はともかくクーラーについてはもう“戦争”で、夏の間クーラーのON・0FFか強・弱でコントローラーの奪い合いとなり、とても「妥協する」ことなどないのです。

さらに私の設計事務所で多く扱っている病院や老人施設などの4人部屋などではこのクーラーの温度差は深刻で、このことが原因

でいさかいも多く、場合によっては患者の“暑がり”か“寒がり”で病室を分けたり、夜中はそのためエアコンを切ってしまう施設さえあるのです。

ちなみにこのエアコンの空気はただ冷やしたり暖めたりするだけではなく、風向きとか湿度調整などが重要で、湿度が常に40〜

60%内外に保たれていると感じる寒さや暑さ感覚が違って「よい空気」となるのです。

また風向きに関しては空調機の取り付け位置やその吹き出し方向や風の強弱の調節が大切で、寝室や病室などでは寝るベッドの位置によっても大いに違ってくるのです。

また暖房に限って言えば、温風による空気暖房より床暖房や壁に設置されたパネルヒーターなどの方がやわらかい空気となり、風で室内のチリも舞い上がりにくいのです。

さらに難しい室内の湿度調整ですが、急ぐときは加湿器や除湿機を用いますが、じっくり長期間滞在する寝室や病室(療養室)などは機械を使わず、私は常に古来の珪藻土(けいそうど)や漆喰(しっくい)を壁や天井に用います。

しかし珪藻土は粘りがなく左官も難しくコストも張ります。
そこで最近は珪藻土を厚み6ミリほどのボードにして、なおかつ

難しい塗装まで工場で施して、即仕上げ材として使える珪藻土のパネル(エコナフィール)として市販もされているのです。

しかし、こうした熟年夫婦のアンケートは大変興味深いもので、一度また本コラムでももう少し掘り下げ、おせっかいながら本音のところを聞いてみたいものです。

仕事が遅く、ローマのヴァチカンのサン・ピエトロ寺院も18年間をかけたため、「仕事が遅いのは細かなことにこだわるから

だ」と言われ、「その細かなことの積み重ねが全体の美につながる」と反論したのはルネサンス期の天才ミケランジェロの言葉。

1475年の今週、3月6日に彼が生まれたのです。

ま、熟年夫婦のアンケートとは直接関係ありませんが……。


「天野 彰の いい家 いい家族」より

           
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