退職

給料の一部を退職金に回せば手取りが増えるB

政府が退職金優遇の政策を維持しようというならば、
庶民はそれを逆手にとって利用してみてはどうだろうか。

それは、給料でもらっている分の一部を、退職金に
回してしまうという手だ。

企業にとっては、退職金で払おうと給料で払おうとコストは
変わらない。
しかし、受け取る側にとっては、退職金に回してもらった
ほうが、税金ははるかに安く済むからだ。

功労金や早期退職奨励金など、退職金に上積みしていく
制度自体は多くの企業にある。

それと同様に、給料の一部を退職金として積んでおいて
もらえばいいのだ。

大企業では給料と退職金の区分がはっきりしているので
難しいかもしれないが、中小企業ではそれほど区分が
厳密ではないので検討する価値は十分にある。

特に、定年間際は給料が高くなり、所得税の税率が
高くなっている人もいるだろう。
例えば、年収が1500万円程度で、課税所得が900万円の人が
いたとしよう。
すると、その人の所得税の限界税率は30%にも達する。

ところが、退職金ならば勤続35年で元々の退職金が2500万円
だとすると、限界税率はわずか5%。

そこに、50万円上積みしてもらった場合、税金は2万5000円しか取られないで済むのだ。

だから、50歳になったら給料を下げてもらって、その代わりに退職金に積んでおくといい。
そうすれば、結果的に手取りが増えるのだ。

もっとも、退職金を手にする前に、会社がつぶれてしまったら
アウトである。
20代、30代の人にとってはリスクのある選択だろう。

30年後に会社が残っているかどうかなんて、見当が
つかないからだ。

しかし、定年を間近に控えた人にとって、このテクニックは
大きな税制優遇が受けられる強力な裏ワザといっていいだろう。


◆官僚や金持ちが得する制度は簡単にはなくならない

給料の一部を退職金に回すというテクニックは、一見すると
法律の網の目をくぐるような行為に思われるかもしれない。
だが、けっしてそんなことはない。

外資の年俸制などは、そのテクニックを生かしたいい例と
いえよう。
彼らは、年俸1億で社員と契約したら、5000万円を支払いに、5000万円を退職金にキープしておくという手を使う。
そうすれば、税金が劇的に減ることが分かっているからだ。

社員にしても、大半は数年以内にやめていく者ばかりだろう。
それならば、会社がつぶれるリスクが少ないままで、手取りが
増えるのだから願ったりである。

もしかすると、労働力が流動化するにしたがって、こうした方式がスタンダードになるかもしれない。

短期で勤めて給料はほどほど、その代わり退職金を
がっぽりもらい、やめていくというやり方である。

企業にとっては給料で払っても退職金で払っても同じなのだから、社員に多くを還元したほうがいいと考えるのは
合理的である。

「だが、そんなやり方がスタンダードになったら、政府は税金が少なくなるから、そのうち法律で抑えられてしまうだろうね」。

そう反論する人もいるかもしれない。
だが、わたしはそうは思わない。

なぜなら、こうした外資と同じやり方をしているのが、都道府県知事であり、天下り先を転々とする官僚だからだ。

彼らは、短い期間を勤めただけで、莫大な退職金を手に
しているのはご存じの通りである。

知事を2期勤めただけで、数千万円の退職金をもらっているという話をよく耳にするが、その退職金には雀の涙ほどの税金しか
かからないのである。

大企業の役員、高級官僚、都道府県知事といった人が得をする税制というのは、そう簡単にはなくならない。
それならば、我々庶民も、その制度を利用させて
いただこうではないか。

by 「日経BP社」

森永 卓郎氏(もりなが・たくろう)

【略歴】
 1957年東京都生まれ。東京大学経済学部卒。日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発総合研究所を経て、91年から且O和総合研究所(現:UFJ総合研究所)にて主席研究員、現在は客員主席研究員。獨協大学特任教授。テレビ朝日「ニュースステーション」コメンテーターのほか、テレビ、雑誌などで活躍。

 専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済、教育計画。そのほかに金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。日本人のラテン化が年来の主張。

           
この記事へのコメント
はじめまして、けんたろうと申します。

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今後ともよろしくお願いいたします。


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