年金問題のQ&A

妻の社会保険・厚生年金の加入

Q.
 年収約500万円のサラリーマンです。
妻は私の扶養内でパートに出ており、一昨年は136万円、去年は104万円の年収でした。

先日妻がパート先から、

「ご主人の扶養から外れて、うちの会社の社会保険・厚生年金に加入して働かないか」と言われました。

妻は以前から社会保険・厚生年金への加入を希望していますが、本当にメリットがあるのでしょうか。

必要な手続きと、メリット・デメリットを教えてください。
(K.T 32 神奈川県)
保険料の負担は増えてしまいますが、給付も受けられるよう
になります

●社会保険加入の対象者
 パートタイマーとして働いていても、所定労働時間などにより、社会保険や雇用保険に加入しなければいけないとされている人と、加入の対象外になる人がいます。

週の所定労働時間が20時間以上30時間未満で、1年以上継続して勤務する予定のある人は、雇用保険の被保険者となります。

 また、1日または1週間の労働時間、1か月の労働日数が、一般の社員の4分の3以上あれば、社会保険(健康保険と厚生年金保険)の被保険者となります。

今まではご主人の扶養の範囲内で、勤務時間や日数から被保険者にはならなかったとしても、勤務時間が増えて被保険者に該当することになったときには、奥様ご自身が社会保険に加入して、ご主人の扶養から外れる手続が必要になります。

●必要な手続
 奥様がパート先で社会保険に加入することになったら、ご主人が会社で加入している健康保険の被扶養者の異動届を提出して、奥様を健康保険の扶養からはずして健康保険証を返還します。

奥様は国民年金第3号被保険者となっていましたが、奥様の勤め先で厚生年金保険加入の手続をすると、自動的に第3号被保険者ではなくなります。

ほかに会社から「給与所得者の扶養控除等申告書」等の書類の提出を求められることもありますので、詳しくは会社のご担当者にご確認下さい。

●メリットとデメリット
奥様が社会保険に加入するメリットとして、健康保険では被保険者本人に支給される傷病手当金・出産手当金など、被扶養者では支給されない給付が受けられるようになります。

奥様がこれから、ご出産や育児などのため会社を休業することもあると思いますが、産前(原則6週間以内)産後(原則8週間)

の期間に出産手当金が支給されますし、その後の育児休業期間中の健康保険・厚生年金保険料の納付が免除されるなど、育児関連の給付等が受けられます。

同様に育児休業中には、雇用保険から育児休業基本給付金が
受けられます。

また年金のことで言えば、ご主人の扶養の国民年金第3号被保険者の期間の年金は、老齢基礎年金が支給されるだけですが

厚生年金保険の被保険者となれば、老齢基礎年金と老齢厚生年金が合わせて支給されるので、将来の年金を受け取る額が増えます。

デメリットといえば、今までご主人の扶養となっていたため保険料の負担がゼロでしたが、奥様ご自身で健康保険や厚生年金保険に加入するので、保険料の負担が増えることでしょうか。

また、ご主人の会社で給与に家族手当や扶養手当の支給があった場合は、奥様が扶養から外れることにより、手当の支給も

減額もしくは支給停止になる場合がありますので、会社の
ご担当者にご確認ください。

保険料の負担は増えてしまいますが、奥様のお仕事ぶりが認められ、パート先から求められて働かれるということは、すばらしいことだと思います。

お2人のお仕事と家庭の両立がうまくいくよう、お祈り
いたします。

(平山 教子・社会保険労務士)
(2007年4月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/nenkin/20070413mk22.htm?from=os1

           
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