団塊世代と農業

団塊世代に就農の勧め

各地で団塊世代を対象にしたIターン、Uターン者の就農促進が展開されているが、東北地方にも移住して農業を始める人が増えてきた。

行政なども支援策を打ち出し、移住による就農を推し
進めている。

実際に移住した人の暮らしぶりや、課題などを紹介する。
■全国を調べ福島移住 夢はソバの産地化/浪江町の柴田さん

 福島県浪江町の柴田猛さん(65)は2001年10月、定年退職と同時に東京都町田市から引っ越してきた。

それまで半導体製造の過酷な仕事にかかわってきた柴田さんは、定年後は自然の中でゆっくり過ごしたいと考えていた。

 全国から30カ所の物件を調べ、農地や山林、耕運機2台がついていた浪江町南津島字広谷地地区の住宅を購入した。

情報は雑誌や不動産屋で得た。

購入した農地は2.8ヘクタール、そのうち水田は
30アールだ。

 「米作りは初めて。近所の農家に丁寧に指導してもらった。行政やJAの作ったマニュアルも参考になる」と柴田さん。

肉体的にはきつい時もあるが、そんなに難しくなかったという。「あきたこまち」「ゆめさやか」を栽培、収穫した米は市場出荷せず、首都圏で暮らす妻や子どもたちに送っている。

◇   ◇

 米のほか、麦、エゴマなどの穀類、自家消費用の野菜を栽培。買うのは肉、魚、牛乳くらい。
年金だけで十分暮らせる生活だ。

 
引っ越す前に不安だったのは、やはり近所付き合い。
ただ広谷地は戦後開墾された地域で、東京から入植した人も多く、よそから来ても温かく受け入れてもらえた。

現在は1人で暮らしているが、今年7月には妻もやって来る
予定だ。

柴田さんは「電機関係の仕事をしてきたので、イノシシを防ぐ電牧システムを作る時は、経験を生かせた」と語る。

ただ農業機械を買うのには金がかかった。
中古でも全部そろえると300万円は必要。
修理代もみておかなくてはならない。

◇   ◇

今後はIターンした仲間たちと、ソバを作って産地化を目指すプランがある。
広谷地は標高650メートルほどで昼夜の温度差が激しく、ソバの栽培には適している。

さらに県が養成している「森の案内人」に認定され、都会からやってくる子どもたちに木工品作りを教えるなど、グリーン・ツーリズム活動にも汗を流す。

減農薬・減化学肥料栽培や耕畜連携農業にも挑戦、時代を先取りした農業を実践する柴田さん、今年は米の作付けを10アール増やし、40アールにする計画だ。

■基礎からみっちり 農大校に多彩なコース

 農水省や各県は、団塊世代のUターン、Iターンを地域農業活性化のチャンスとして、就農支援策を推し進めている。

 農水省は、団塊世代が培った能力を田舎で再び生かして活躍してもらおうと、「人生二毛作」をスローガンにした施策を展開する。

農業の経験がなくても就農できるよう、県の農業大学校で研修会を開くほか、就農後の技術支援もする。

青森は、団塊世代の大量離職を「農林業活性化のチャンス」(三村申吾知事)ととらえ、遊休農地を活用した施策を行う。
農地や空き家の情報発信や、市町村を対象にした研修会を
開き、受け入れ態勢の充実を図る。

定年退職者を担い手と位置付けるのは福島だ。
中山間地域の園芸産地の担い手として定着できるよう、啓発活動や研修会、産地体験を行う。
具体的にはアスパラガスなど、栽培しやすい作物を考えている。

各県の農業者大学校も就農支援プログラムを用意している。
青森県営農大学校は、短期間で必要な基礎知識、技術を習得したり、大型特殊免許など資格を取得する講習がある。

岩手県立農業大学校は、初心者を対象にした入門塾や経験を積んだ人のための実践コースを用意している。

山形県立農業大学校は、年間通したプログラムを1999年度から開講している。
Uターンした人や、移住した人も参加しているという。

福島県農業総合センター農業短期大学校は就農準備と新規就農の2つのコースを用意し、就農準備コースは日曜日に開講。
用語解説など基礎的なことから指導する。

■まずは2地域居住 無理せず徐々に慣らす

 特定非営利活動法人(NPO法人)ふるさと回帰支援センター(東京)の話 新規就農した人が定着するには、地域のサポートが必要になってくる。

移住し就農しようとする人も、最初は2地域居住から始め、徐々に慣れていったほうが無理がないかもしれない。

行政が主催する移住セミナーなどに参加して、どのような町づくりが行われているか調べておくとよいだろう。
地方サイドも都市に向けて情報発信するべきだ。
by「日本農業新聞」
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=1233

           
この記事へのコメント
突然申し訳ございません。
私、現在福島県浪江町で取り残された動物を救う保護活動をしている広島のNPO団体「犬猫みなしご救援隊」ボランティアの井上と申します。

この記事に載っていらっしゃる「柴田猛」様のヤギが田んぼの中につながれていて衰弱しております。
このヤギを保護させていただきたく、柴田様を探しています。
ヤギは保護後も私どもが責任をもって飼育させていただきます。

浪江町役場でも現在の柴田様の避難先がわかりません。

柴田様とご連絡は取れますでしょうか?

よろしくお願いいたします。
井上直美
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